ワンダーウーマン1984 解説 1984の意味とは【早くも第3弾製作決定】

ワンダーウーマン1984

今回は2020年12月公開のDCエクステンデッド・ユニバース作品の「ワンダーウーマン1984」です。

ガル・ガドット演じるスーパーヒーロー、ワンダーウーマンの活躍を描いた作品です。

公式HPに全米に先駆け日本公開とありますが、日本の公開は2020年12月18日でアメリカでの公開は2020年12月25日でした。

コロナ禍で幾度と公開延期となりましたが、アメリカなどでは劇場とストリーミングでも同時に配信され大ヒットを繰り出しました。

 

 

 

 

ワンダーウーマン1984はこんな方にオススメ

 

  1. DCやマーベル作品が好きな方
  2. ガル・ガドットの美貌に酔いしれたい方
  3. 80年代の雰囲気が好きな方

 

ワンダーウーマン1984のあらすじ

 

前作での戦いから66年後、欲望と世情不安が渦巻く1984年のアメリカ。主人公ダイアナ・プリンスはその知性を活かしてスミソニアン博物館で働きながら、一方で正体不明のヒーローワンダーウーマンとして悪と戦い続ける日々を送っていた。

ある日、FBIに摘発された密輸業者の盗品が博物館へ届けられ、その中に奇妙な「石」があることにダイアナは気づく。ダイアナの同僚である鉱物学者バーバラ・ミネルヴァの鑑定ではその石は当初シトリンで出来た胡散臭い紛い物と思われたが、台座にラテン語で「何でも一つだけ願いを叶える」と彫られており、ダイアナとバーバラが願いをかけてみたところ本当にその願いが叶ってしまう。

それと前後して、著名な事業家のマックス・ロードが現れダイアナ達に接近、隙を突いて「石」を館外へ持ち出してしまう。石をまんまと手に入れたマックスはその仕組みを逆手にとって願いを叶える力を自らのものとすると、会社の拡大を皮切りにその権勢を際限なく拡大、やがて全世界を巻き込んだ果てしない暴走へと突き進み始める。

「石」が持ち出され悪用されていることを察知したダイアナは、ダイアナの願いで復活を遂げたスティーブ・トレバーと共にマックスの追跡を開始。願いの代償で弱体化しながらもマックスを追い詰めてゆくダイアナだったが、そこに叶った願いが喪われることを恐れて寝返ったバーバラが立ちはだかる。

ワンダーウーマン 1984 - Wikipedia

 

 

ワンダーウーマン1984のスタッフ・キャスト

監督はパティ・ジェンキンス、第3弾も監督を続投するそうです。

 

主演のワンダーウーマン/ダイアナを演じるのはイスラエル出身で黒髪が美しいガル・ガドット

ヴィラン役のバーバラ・ミネルバを演じるのはクリステン・ウィグ

もう一人のヴィラン役のマックスウェル演じるのはペドロ・パスカル

そして前作にも登場したダイアナの恋人スティーブ・トレバー役に クリス・パイン

 

ワンダーウーマンとは

ワンダーウーマンは女性だけの一族であるアマゾン族の女神でありジャスティスリーグのメンバーでもあります。高い戦闘力とテレパシーなどの特殊能力も兼ね備えたスーパーヒーローです。

月刊誌であるAll Star Comicsに1941年初登場して以来多くのメディアに女性ヒーローの象徴として取り上げられています。

 

ワンダーウーマン解説

ワンダーウーマン1984は「優しさ」や「愛情」についての描かれた作品です。

 

キーワードは真実

「真実は変えられない」

 

冒頭のアマゾン族のSASUKE的なトライアスロン競技のシーンで、近道をしてチェックポイントを一つ飛ばしたダイアナが競技後に言われた一言です。

 

物語のカギとなる、「願いをかなえる石」は願ったことがすべて叶う夢のような石ですが、夢を叶えた分自分の大切なものが失われるという邪悪な石でもあります。

 

 その石でかなえた夢は自分の力で手に入れたものではありません。

つまり真実ではない、フェイクです。

 

石でスティーブを蘇らせたダイアナも。最後に代償で払った自分の力を取り戻すためにスティーブを蘇らせるという願いを取り消します。

人生において最愛の人を2度も喪うことはとてもつらく悲しいことですが、ダイアナはワンダーウーマンとして決断します。真実の正義のためにです。

 

ティーブが亡くなったという事実は変えられないですし、蘇ったスティーブも他人も体を借りているだけで本当のスティーブではありません。

 

映画のラスト強大な力を手に入れた、マックスも息子のために願いを取り消しまた。

息子に対する思いや愛情はフェイクではなく真実そのものだったのがとても心打たれるラストでした。

 

また、ディナーのシーンでバーバラに対してダイアナがそのままのあなたが素敵だというようなことを言っていました。

 

物語を通して、「ありのままの自分」「素直な愛情」など優しく肯定してくれる女性の優しさを感じる作品でした。

 

 

1984年という時代

監督自身タイトルにある「1984」はジョージ・オーウェルの「1984年」を意識しているわけでないと明言していますが、物語の終盤に衛星をジャックし世界中のTV放送を乗っ取る描写がありました。しかしそれは単に作品として深みを持たせるためのオマージュで、監督が真に伝えたいことはそういった事ではないと思います。

 

1984年という時代はアメリカとソ連は冷戦の真っただ中でしたし、日本はバブル経済に突入していく激動の時代でした。

 

高価なスーツや大排気量のマッスルカー、大きなショッピングモールなど煌びやかな80年代を象徴するものが多数登場します。町には有名人の広告看板に物欲を刺激するTVCMなど人々が欲望にまみれた時代だったのです。

しかし、裏では核開発の競争が行われのちに戦争、バブル崩壊と破綻へと向かうことなります。

 

膨れ上がる欲望はいつか破裂する

 

劇中で「石を持った文明は必ず滅ぶ」ということがわかります。

現代に生きる我々に対してそういったメッセージを届けたかったのではないでしょうか?

 

マックスが元トランプ大統領に似ているなど政治的なメッセージ込められていそうですが、真のメッセージはそれではなく、政治的な意味でこの映画をとらえてほしくないという思いが、監督が語った「ジョージ・オーウェルの「1984年」を意識しているわけでない」という発言の真の意味なのではないでしょうか?

 

ワンダーウーマンを無料配信しているVODサービス

 2021年5月現在ワンダーウーマンを無料配信しているサービスはありません。

ですが、U-NEXTやアマゾンプライムビデオではレンタルできるみたいです。

 

ワンダーウーマンの第3作目制作決定

 監督パティ・ジェンキンスとガル・ガレットのコンビでワンダーウーマンの3作目の製作が発表されました。

最後に登場したリンダ・カーター演じるアステリアに関する物語なのでしょうか?

1作目が2017年公開で2作目が2020年公開でした。おそらくこれまでのDC作品からして公開までそんなに長くはならなそうですが、コロナの問題もあるので何とも言えませんが、続報を楽しみに待ちたいと思います。

 

最後に~気になったこと~

ポスターでも出ていますが、劇中でスティーブがつけている時計がチープカシオじゃないかと思って調べてみるとやはり、カシオの「A168WA-1」でした。

しかし、このA168WA-1は現実世界の1984年にはまだ発売してなかったそうです。

もしあるとすれば84年発売の「DW-240」というモデルがもっとも時代背景にあっていましたが、メタルバンドのA168WA-1はかっこよかったですね。

 

あと、コーヒーが欲しいと願ったあいつはどんな代償を払ったのかが気になりますね。

たぶん、腹痛とかシャツにコーヒーをこぼすとかでしょうか(笑)