シュガー・ラッシュ オンライン(原題:Ralph Breaks the Internet)
今回はシュガー・ラッシュ オンラインです。
古今東西のアニメやゲームのキャラクターが登場するお祭り的映画でしたが、前作と比べ賛否ある作品です。
見方を変えれば結構楽しめる作品だと思います。
シュガーラッシュオンラインはこんな人にオススメです
- インターネットの擬人化に興味がある方
- ディズニー全般が好きな方
- レディー・プレイヤー1の世界観が好きな方
シュガーラッシュオンラインのあらすじ
ある日、ヴァネロペが暮らすアーケードゲーム「シュガー・ラッシュ」が故障し、廃棄処分の危機に陥ってしまう。シュガー・ラッシュを救うべくゲームの世界から飛び出した2人は、刺激的だけど恐ろしい危険も潜むインターネットの世界に足を踏み入れるが……。
シュガーラッシュオンラインのスタッフ・キャスト(声優)
監督 リッチ・ムーア
フィル・ジョンストン
前職はお天気キャスター。ズートピアの脚本を務めた
キャスト
ラルフ役 ジョン・C・ライリー
山寺宏一
ヴァネロペ役 サラ・シルバーマン
諸星すみれ
シャンク役 ガル・ギャドット
菜々緒
イエス役 タラジ・P・ヘンソン
シュガーラッシュオンライン レビュー・考察
様々なキャラクターが活躍するので何も考えずに観ればとても楽しい作品なのですが、それでも面白さでは前作を超えることはできなかったです。
否定的な意見が多いのはラストのせい
やはり、否定的な意見は映画の結末に納得行かないからだと思います。
「ヴァネロペよ本当にそれで良かったのか?」と思ってしまうのです。
”別れ”や”旅立ち”はいずれ訪れるものですが、残されたシュガーラッシュの仲間たちはどうなるんだよ疑問を抱かずにはいられませんでした。
単なるわがままじゃないのかと?そう思ってしまうほど自分勝手とまで思ってしまうラストでした。
それはゲーム筐体の中のキャラクターでもともと戻るべき場所があるからという前提で考えてしまうからだと思います。
そういった固定観念を取り払って実家や田舎から独り立ちするんだというストーリーとしてみるとまぁ納得できないことないかと思います。
たしかに、ターミナルを思わせるゲーム・セントラル・ステーションで夢を追い旅立つ彼女を地元に残るしかない彼氏が見送るという構造は感傷的で、
オザケンの「僕らが旅に出る理由」を思い出しました。
遠くまで旅する恋人にあふれる幸せを祈るよ
僕らの住むこの世界には太陽がいつものぼり
喜びと悲しみが時にたずねる
遠くまで旅する恋人に あふれる幸せを祈るよ
僕らの住むこの世界では旅に出る理由があり
誰も皆手を振ってはしばし別れる
この歌詞にラルフの心情を重ねると、せつなくて感動的なラストに感じます。
納得いかないのは僕らが大人になりすぎたから
電源タップでほかのゲームとつながったり、
アップデートでヴァネロペがスローターレースに正式に追加されたりと
どういう仕組みだよ!といちいち突っ込んでしまうからだと思います。
たしかにツッコミどころはたくさんありますが、そういことを無視して単純に楽しむ映画ではないでしょうか?
ディズニーアニメで子供が楽しめ、インターネットはこんなに広い世界なんだと
こういう映画だと見るべきではないでしょうか?
インターネット擬人化描写がいい
いろんな作品のキャラクターが登場するのが本作の魅力の一つですが、
インターネットの仕組みやサービスを擬人化した描写は単純に楽しいかったです。
ポップアップ広告や「いいね」の集計、検索のサジェストなど
インターネットとかSNSってこういう感じだよねというのが的確にかつコミカルに表現されているのは注目ポイントです。
ネットで稼ぐということ
ヴァネロペとラルフはハンドルを買うためにインターネットの世界でお金を稼ごうとします。
バズチューブで人気者になり視聴者を集め、広告を打ち出したくさん集客していくのですが、
大人である視聴者が見るとユーチューバーで稼ぐのねと普通に思いますが、
ネットネイティブ世代の子供たちがこれを観て育つと思うと末恐ろしい気分とこれから先どうやって稼いでいくかという価値観やライフスタイルがどういう風に変化していくのだろうと今後が楽しみになります。
この考えも人それぞれかもしれませんが
最後に
個人的にシュガーラッシュオンラインは何も考えずに見てとても楽しめました。
家族みんなで日曜の昼下がりゆっくりリビングで見る映画です。
検索バーのノウズモアが「検索で感謝されることはない」というセリフを言いますが、確かに言ったことないですよね。
何気に使っているサービスで無料だと感謝することってほとんどないですが、これからは感謝の気持ちを持ちながらサービスを利用しようと思います(笑)