はじめに
前回、映画「サーチ」を紹介しました。
will-oishiiseikatsu.hatenablog.com
PCのデスクトップ上で繰り広げられるミステリー/推理モノ映画です。
クローズアップしたりぐらいしかカメラワークがないのにとてもスリリングな映画でした。
そして、今回紹介する映画は、緊急指令室(オペレーター室)だけで繰り広げられるスリラー映画になります。
通話相手の顔も出ず視聴者は想像でその状況や人物像を想像しなければいけないのですが、それがこの映画の魅力となっています。
なぜ魅力なのかお伝えしたいと思います。↓
映画「THE GUILTY ギルティ(2018)」
スタッフ・キャスト
監督・脚本:グスタフ・モーラー
本作がなんと長編映画デビュー作だそうです。
出演: ヤコブ・セーダーグレン
イェシカ・ディナウエ
ヨハン・オルセン
あらすじ
過去のある事件をきっかけに警察官として一線を退いたアスガーは、いまは緊急通報指令室のオペレーターとして、交通事故の搬送を遠隔手配するなど、電話越しに小さな事件に応対する日々を送っている。そんなある日、アスガーは、今まさに誘拐されているという女性からの通報を受ける。車の発進音や女性の声、そして犯人の息づかいなど、電話から聞こえるかすかな音だけを頼りに、アスガーは事件に対処しなければならず……。
ギルティ レビュー
この映画見終わった後に思い出したのは、「十二人の怒れる男」でした。
will-oishiiseikatsu.hatenablog.com
「十二人の怒れる男」も陪審員たちの会話劇と密室で事件に対してあらゆる想像を膨らませて観客自身、こんなシーンあったよねと、でも本当はそんなシーンなく会話だけなのに想像を膨らませあたかも実際に見ていたかのような錯覚を受ける映画でした。
この「ギルティ」もそんな映画になっています。
自分のイメージは、
夜、閑静な住宅街。パトカーのランプがアスファルトと家を赤と青に照らす。
こんなイメージが残っています。
でもそんなシーンは一切でできません。
2回目を見直してみると少し青みがかったルックでPC画面やブラインドが下りた窓が青っぽく光っていたり通話中を知らせる赤色灯など意図的に色彩されているなと感じます。
1回目の視聴時は気にならなかったというか話に集中していて気付かなかったのですが2回目余裕をもって視聴すると新たな発見があって面白いですね。
そしてなぜこんなにも想像を掻き立てられるかというと、このコールセンターという業務の性質が一番の理由だと思います。
電話だと会話だけで状況を把握しなければいけなので、詳しく話し相手にヒアリングする必要があります。
このヒアリングが観客にあたかもその場面を観ているかのように想像させるるのです。
余談ですが、緊急を要している相手に冷静かつ的確に状況をヒアリングする様はかなり勉強になります(笑)
自動車事故対応のコールセンターの方とかがこの映画を観るとかなり共感できるんじゃないでしょうか。
そして、会話を聞く主人公の表情がとても秀逸です。
目線の移動と手の動きだけで焦りや緊張感を伝えています。
かなりの演技派です。
主演のヤコブ・セーダーグレンのほかの作品も気になりますね。
THE GUILTY ギルティを無料視聴する
皆さん、ここまで読んでいただいてありがとうございます。
はてして映画ギルティに興味が湧いてきましたか?
私はギルティをアマゾンのプライムビデオで視聴しました。
プライム会員であればどなたでも視聴できます。
字幕版、吹き替え版両方配信中ですので是非どうぞ。