はじめに
皆さん音楽を聴くとき何で聞いていますか?
今なら「apple music」や「Spotify」などのストリーミングサービスを利用する方が多いと思います。
どこでも手軽に再生できて、聞いたことのないアーティストの音楽に出会うことができるレコメンド機能など便利ですよね。
また、「CD」で聞いている方も多いと思います。
新曲を聴こうと思うと、大体「CD」か「配信」どちらかじゃないでしょうか?
~記憶媒体の寿命~
ここで、みなさんこんな記事はご存じでしょうか?
「カセットテープ」だとテープが伸びてしまったり劣化して聞けなくなったなんて経験がある方も多いと思いますが、いよいよCDも保存環境によっては聞けなくなってしまう可能性が出てきました。
音が劣化しないデジタル音源でも永遠には残らないのですね。
ですが、CDに限らずサブスクの配信サービスも同じです。そもそも配信会社が倒産したりデータサーバーが壊れてしまうと音楽をストリーミングすることはできません。
劣化したり”物”がなければ永遠に聴くことは保証されません。
ここで、レコードの登場です!
レコードは古臭いイメージあるかもしれませんが、50年前のレコードでも高音質で再生可能な優秀な記録媒体です。
ケースが劣化したり、湿気の多いところに保管しておくとレコード盤にカビが出てしまったりしますが、傷をつけない限り洗浄すれば再生することができます。
針飛びなどあるかもしれませんが、全く聞けなくなることはありません。
これがアナログの偉大さではないでしょうか?
今回購入した「大空がある」のザ・クロマニヨンズは今時珍しいサブスク配信をしていないバンドです。CDとレコードだけの発売で、
「モノラル」や「一発どり」、「マイク一本で録音」など60年代のロックバンドのようにアナログにこだわったバンドなんです。
これは、レコードで聴かないと損なんですよ。
ちなみにクロマニヨンズのCDはアナログレコードから録音した音源だそうです。徹底したこだわりです。
「大空がある」ザ・クロマニヨンズ
17inchアナログレコードのNEWシングル「大空がある」をさっそく視聴してみましょう。
ドーナツ盤用のアダプターをセットして、17インチ、45回転に合わせます。
この儀式がレコードのいいところです。
ボタン一つで聴けるのも便利ですが、めんどくさいということがとても重要なのです。
針をゆっくり落としてスピーカーに耳を傾けます。
ひとことで言って「最高」の瞬間です。
ジャケットの大空を観ながら聴くのもいいですよね。
この曲はギターのマーシー作曲で、「大丈夫だ、大丈夫だ」「全ては上手くいく」と力強いサウンドが頼もしく、ヒロトの歌声が優しく語りかけてきます。
やっぱブルーハーツ、ハイロウズから一貫してるところが大好きなんです。
ネット界隈ではこの「大丈夫だ」は「だいじょぶだぁ」なんじゃないかなんて言われていたりします。
きっと志村さんが生きていれば「だいじょうぶだぁ」って笑い飛ばしてくれたんでしょうね。そうやって聴くとジャケットの清々しい青空もなんだか僕たちを見守ってくれているように感じます。
この曲も語彙力なさすぎですが「カッコいい!!!」
A面の「大空がある」が気持ちのいい昼間なら、B面の「爆音サイレンサー」は街灯が黒いアスファルトを照らす真夜中のイメージじゃないでしょうか?
サイレンサーはバイクのマフラーの消音機のことですが、マスクをつけ大声を出すことができなくなった現在を暗喩しているかのような歌詞ですね。
「サイレンサー 爆音で夢を見る」
マジでカッコいい!
初めてレコードを聴く方におススメしたい入門機
散々語ってきましたが、そんなこと言ってもレコードプレイヤーもないしスピーカーもないし置く場所もそもそもないよなんて方も多い思います。
そんな方におススメしたいのがスピーカーとが一体型になったプレイヤーです。
ION Audioレコードプレーヤー
スピーカー一体型で電源をさすだけで視聴可能で、しかも安いいんです!
しかも、USBポートがついているからデジタル録音することも可能なのです。
サブスク配信していない楽曲を録音してスマホで楽しむこともできます。
またRCA出力(赤白のプラグ)がついているので付属のスピーカーに飽きたらステレオにつなぐこともできるんです。
同じメーカーでスーツケース型のプレイヤーもあります。
聴かないときはコンパクトに収納でき、バッテリー内臓なのでコンセントにつなげられない場所でもレコードを楽しむことができます。
どうですか?
レコードを始めるまでのハードルが下がったと思いませんか?
現在、新譜でレコードを出すアーティストが増えています。「宇多田ヒカル」や「あいみょん」など若いアーティストもレコードを出しています。
皆さんレコードで音楽鑑賞という贅沢を味わってみるのはいかがですか?
ちなみに自分が初めて買ったレコードプレイヤーはハードオフで買った中古のこれです。
3000円ほどだったと思いますが、スピーカーにつなげて聞いたレッドツェッペリンのファーストアルバムは衝撃的でした。
「Good Times Bad Times」のイントロでレコードってこんなに凄いのかって鳥肌がったたことを今でも鮮明に覚えています。
アルバムも中古ですが全く色褪せない音色で、昔もこうやって聞いていたのかと思うと感慨深いものがあります
ビジネス界隈ではDX化なんてことがよく叫ばれていますが、非効率でめんどくさいアナログレコードも残していきたいものです。