映画「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」解説 ミステリー好きこそ騙される?

9人の翻訳家

はじめに

皆さんミステリー映画はお好きですか?

今回紹介する映画は2019年公開の「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」です。

みなさんはこの謎を解くことができるでしょうか?

 

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9人の翻訳家 囚われたベストセラー

2019年製作/105分/G/フランス・ベルギー合作
原題:Les traducteurs


www.youtube.com

 

あらすじ

フランスの人里離れた村にある洋館。全世界待望のミステリー小説「デダリュス」完結編の各国同時発売に向けて、9人の翻訳家が集められた。翻訳家たちは外部との接触を一切禁止され、毎日20ページずつ渡される原稿を翻訳していく。しかしある夜、出版社社長のもとに「冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。要求を拒めば全ページを流出させる」という脅迫メールが届く。

9人の翻訳家 囚われたベストセラー : 作品情報 - 映画.com

 

スタッフ・キャスト

監督:レジス・ロワンサル

製作:アラン・アタル

脚本:レジス・ロワンサル

   ダニエル・プレスリー

   ロマン・コンパン

 

出演:ランベール・ウィルソン

   オルガ・キュリレンコ

   アレックス・ロウザー

   エドゥアルド・ノリエガ

   シセ・バベット・クヌッセン

   リッカルド・スカマルチョ

   パトリック・ボーショー

   サラ・ジロドー

   アンナ・マリア・シュトルム

   フレデリック・チョー

   マリア・レイチ

   マノリス・マブロマタキス

 

 

 

9人の翻訳家 囚われたベストセラー解説 実話が元ネタ?

本作は日本でもベストセラーとなった「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの4作目「インフェルノ」の出版時に、違法流出を防ぐために翻訳家たちを地下室に隔離して翻訳を行ったという逸話がモチーフになっています。

そのエピソードだけでもかなり面白いのですが、本作はそのシチュエーションにて実際に原稿が流失し、流出の犯人と疑われる翻訳家たちと犯人をあぶり出そうとする出版会社の社長との攻防をスリリングに描ききっています。

 

監督は「タイピスト!」のレジス・ロワンサル。拝金主義者の出版社長をランベール・ウィルソンが演じました。この俳優、マトリックスシリーズのメロビンジアン役(リローデットでレストランで美女と食事していた人物)の方でこういう憎たらしい役がハマっていますね。

 

9人の翻訳家たちのキャラクター像がしっかり描かれている

 

犯人と疑われる9人の翻訳家たちのキャラクター像の描きわけがとても秀逸だと感じました。いわゆるZ世代の象徴みたいなアレックス。はぐれ者感を醸し出すパンキッシュな女性のテルマ。「テダリュス」のヒロインになりきるオルガ。など様々なバックボーンや性格を持った個性的な登場人物がこのミステリーを複雑にしていきます。

また、登場人物たちが密室という閉鎖空間で疑心暗鬼になっていく様はスリリングなサスペンスです。

 

爽快な種明かし

 

おそらくこいつが犯人だろうと予想しながら観ていくのですが、とんでもないどんでん返しでこりゃ思いつかんと脱帽します。

またこの種明かしが鮮やかで、爽快感さえ感じます。

この感じは2014年公開の「ゴーン・ガール」(監督:デヴィッド・フィンチャー)の種明かしシーンを思い出します。

このためにこの映画があるといってもいいのではないでしょうか?

 

記憶を消してもう一度観たい

 

この映画は記憶を消してもう一度観たいと思わせる作品です。

先ずはネタバレなしに視聴してほしいですし、トリックを暴いてやろうという推測しながら観るとさらに面白いでしょう。

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