シン・エヴァンゲリオンを見る前に観ておきたいアニメ【ふしぎの海のナディア】
難解なストーリーで知られるエヴァンゲリオンをより深く理解したいとなら、抑えておくべき作品があります。
それは、1990年にNHKで放送されていたふしぎの海のナディアです。
シン・エヴァンゲリオンをもっと楽しむために見たいアニメ ふしぎの海のナディア
ガイナックス制作の総監督が庵野秀明で監督に樋口真嗣、その他貞本義行、鷺巣詩郎などエヴァ制作陣が手掛けたTVアニメです。
『ふしぎの海のナディア』(ふしぎのうみのナディア、英語: Nadia, The Secret of Blue Water )は、日本放送協会(NHK)で1990年(平成2年)4月13日から1991年(平成3年)4月12日にかけて、毎週金曜(湾岸戦争の臨時ニュースなどで放送休止あり)19:30 - 20:00(JST)に放送されたテレビアニメ。全39話。
wikipediaより引用
庵野秀明節ともいうべき演出が随所に散りばめられ、本当にNHKの子供向けアニメか?と思ってしまうほど大人でも楽しめる作品です。
古代文明アトランティスやオーパーツなどロマンにあふれ、都市伝説好きの自分にはたまらないアニメです。
元々、庵野監督はナディアの続編を作りたかった
元々庵野監督はナディアの続編を作りたく企画を練っていたそうですが、版権がNHKの為正式な続編が作られなかったそうです。
その為、エヴァはナディアの設定やデザインなど共通点が多く見られます。
①シンジ≒ナディア
ナディアのキャラデザインは貞本義行が担当しているのですが
ナディアと碇シンジは実はよく見ると似ている
それもそのはずでナディアからまつげをとって髪型を変えればシンジになってしまうのです。
これは公式に貞本さんからも公言されています。
「シンジの描き方」で画像検索すると貞本さんの解説画像が見れますよ。
②光の巨人 第一使徒 アダム
エヴァに登場する光の巨人とは第一使徒のアダムとされていますが、ナディアの世界にも登場します。まんま「最初の人間アダムだよと」とどこかで聞いたことのある声で登場します。
その声というのがガーゴイル演じる清川元夢さん。ご存じ冬月先生です。
冬月コウゾウというキャラは清川さんご本人をモデルにしているそうですがガーゴイルの素顔も清川さんに似ているというのが面白い。
③ナディアの楽曲がヱヴァQにも使われている
ナディアで使われていたBGMがヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qでも使用されています。
「バベルの光」「起死回生」など
艦隊が登場するヱヴァQで戦艦好きな庵野監督的にもナディアの楽曲を使いたかったのでしょう。
それほどナディアに対する思いの強さが伺えます。
エヴァンゲリオンを理解するには庵野監督を理解する
実はまだまだナディアとエヴァの共通点は存在します。
そもそもオマージュを多用する庵野監督なので様々なネタが込められています。
岡田斗司夫さんが配信で言っていた
「作品をより良くするるために儀式的な意味でオマージュをしている。」
こうして考察でき30年前のアニメが現在でも注目され続けるというのはまったくその通りだと思います。
ナディアという少女は人殺しを憎み、それゆえ肉を全く食べない現在で言うヴィーガンです。肉を食べるジャン達を時には軽蔑し食べるために殺すなら何も食べないほうがいいと、他人を拒絶し一人で生きていこうとします。
肉を食べないナディア
それって庵野監督じゃん!
庵野監督は肉を全く食べないことで有名で、まったく風呂に入らなくても臭くないそうです。最終的には臭くなったらしいですが(笑)
さらに、「一人で生きていくことできない」ということがナディアの物語のテーマでもありますが、
これもエヴァのテーマにつながり庵野監督の思いがうかがえます。
結論:ナディアを観よう!
全39話と長いですが、まだナディアを観ていない方は是非見てほしいです。
古代ロマンあふれる設定や昼ドラさながらの男女の関係、庵野監督の好きを詰め込んだオマージュなどとても見ごたえのある作品です。
アマゾンプライムビデオで全話配信しているのでおすすめです。
とやかく言われがちな島編ですが個人的にはジャンにデレデレのナディアが見れたりと割と好きです。
【少しネタバレ】シン・エヴァンゲリオン感想【旧劇で止まっている人にぜひ観てほしい】
シン・エヴァンゲリオン観てきました
ファンが待ちに待ったシン・エヴァンゲリオン観てきました。
3月8日初日21時のレイトショーでした。
仕事で次の休みの日に観に行こうと思っていたのですが、
やはり最後のエヴァとなると「初日に行かないでどうする!」と
長年エヴァを追い続けたファンとしての義務として初日に行ってまいりました。
エヴァとの出会い
シン・エヴァの感想を語るうえで自身のエヴァとの出会いを簡単に説明したいです。
「さらばすべてのエヴァンゲリオン」とキャッチコピーにもある通り、すべてのエヴァを終わらせる物語なのです。
すなわち、この映画の評価はその人のエヴァとの歴史がおおきく影響してくると思います。
エヴァと出会ったのは中学3年の時で2005年ごろです。
友達にエヴァって知ってる?と紹介されたのが始まりで
とにかく謎なアニメだというもので気になってしょうがなく、ツタヤで全巻借りて一気観しました。
もちろんレンタル100円のときに(笑)
とにかくカッコイイヴィジュアルと今までのアニメで見たことがない演出がとにかく衝撃ですぐにファンになってしまいました。
その後、シト新生、THE END OF EVANGELION Air まごころを君をすぐに観ました。
2ちゃんねるのエヴァ板なんかも見てましたし、用語解説みたいなムック本も買い紹介してくれた友達よりファンになっていました
そして、新劇場版の制作が発表され
リアルタイムでエヴァの新作を追えることに興奮しました。
新劇場版が発表される前にTVシリーズと旧劇場版を観れたのは今となっては本当に良かったと思います。
リアルタイムで見ていた世代と同じスタートラインで新劇を見れたのですから。
シン·エヴァンゲリオンの感想
感想はただ単純に最高でした。
そして、自分の青春が一段落ついたような、
卒業とよく評されますが、まさしくそれです。
そして、スクリーンで終劇の二文字が見れたのはとても感慨深かった。
今回のシン・エヴァは正直、考察する意味がないほど本当に終わった感がありました。
もちろん考察のしがいがある新たな新ワードがいくつも登場していました。
しかし、理解できないまま終わるのではなくすべてある程度劇中で説明があるのでストーリーとしてすんなり理解ができとても気持ちのいい終わり方だったのでわないかと思います。
中学3年の時にエヴァを観てある程度物語としての理解はでき、自分としてもTV版の終わり方と旧劇の終わり方はとても好きだったので、一度完結している物語がどのように幕を閉じるか気になっていましたが、シンエヴァの終わり方は清々しいほど終劇でした。
エヴァヲタも年をとりました 子から見た親のストーリーから、親から見た子へのストーリーへ
今回のシンエヴァではゲンドウにここまで感情移入するとは思いませんでした。
子供の頃にはシンジ達に感情移入していましたが、さすがにエヴァヲタ達も年をとりました。
そして、今回ゲンドウの心情を語るシーンは皆さんも胸にくるものがあったのでわないでしょうか?
ゲンドウの計画は人類にとっては迷惑な話ですが(笑)
野暮かもしれませんが、シンジが母と父の気持ちを理解しそれをセリフで説明するシーンがありますが、今までの庵野監督ならそんな演出しなかったはずですがこのセリフをシンジから聞けたことが何よりうれしかったです。
最後に
観終わったあと映画館をでた先に見えた再開発によるビルの解体の光景がとても印象的でした。
エヴァでは破壊と再生が描かれていますが、現実の世界でも破壊と再生が繰り返され新しいモノが創造されています。
子供の頃からあった思い出深い商業ビルの解体風景を見ながら少し寂しい感情が湧きましたが、これも生まれ変わるための一歩なんですね。
そして、その二日後に二度目を観に行きました
全然卒業できていない(笑)