皆さんF1には興味ありますか?
F1といえば2022年10月9日に三重県は鈴鹿サーキットで日本GPが開催されます。
3年ぶりの日本開催ということでチケットも即完売という売れ行きで全国のF1ファン大注目の一戦となっています。
そして、注目すべきはアルファタウリの角田裕毅選手で小林可夢偉選手以来7年ぶりの日本人ドライバーです。
つい先日、来季も続投という嬉しいニュースがありました。これで思う存分母国でのレースに挑めるということで、ぜひいい成績を残してほしいですね。
そんな中今回紹介する映画は、
「RUSH/ラッシュ プライドと友情」です。
実際のF1ドライバー、ニキ・ラウダとジェームス・ハントの物語となっています。
RUSH/ラッシュ プライドと友情
2013年製作/123分/PG12/アメリカ・ドイツ・イギリス合作
原題:Rush
配給:ギャガ
あらすじ
76年のF1チャンピオンシップで、フェラーリのドライバーとして快調なレースを続けていたラウダは、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催された第11戦ドイツGPで大事故に見舞われる。奇跡的に6週間で復帰を果たしたラウダだったが、ライバルでもあるマクラーレンのハントにポイント差をつめられてしまう。チャンピオンシップを競う2人の決選は、富士スピードウェイで行われる日本での最終戦に持ち越されるが……。
スタッフ・キャスト
監督:ロン・ハワード
脚本:ピーター・モーガン
出演:クリス・ヘムズワース
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
RUSH/ラッシュ プライドと友情 レビュー解説考察
間違いなくF1ファンやモータースポーツファンはこの映画を観て高く評価するでしょうが、二人の男が命を懸けたレースに挑む様はファンのみならず観た人の心を熱くするでしょう。
監督は「ビューティフルマインド」「ダヴィンチコードシリーズ」のロン・ハワード監督で、ジェームス・ハント役に「マイティーソー」のソーでお馴染みのクリス・ヘムスワース、ニキ・ラウダ役に「シビルウォー」「キングスマン:ファーストエージェント」のダニエル・ブリュールが出演しております。
舞台となる1970年代当時のF1はとても危険なレースで死亡事故が多く起きていました。
文字通り死と隣り合わせの危険なレースの中お互いのプライドがぶつかり合うのです。
これで熱くならなくていつ熱くなるのか!
対照的な二人が物語を熱くする
ジェームス・ハントとニキ・ラウダはどちらも天才的なドライバーでしたが、性格は対照的でした。
本能のまま野性味あふれるのがハントなら、ニキは冷静で論理的な走りをしました。
常にレースでは1、2位を争う二人でまるで2021年のマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンのようです。
ハントもニキも互いに罵倒しあうのですが、このバチバチの関係のなか二人にしか理解できない友情が育まれるのです。
迫力のレースシーン
実際のフォーミュラマシンを使用したレースシーンは迫力満点です。
個人収集家が所有する1976年シーズンのフォーミュラマシンが実際に登場し、歴史資料としても十分に価値のある映画になっているのではないでしょうか?
運命を分けたクラッシュ
ニュルブルクリンクでの決勝、続く雨によりレース開催の中止を呼び掛けるニキ・ラウダですが多数決により開催が決定します。
そしてこのレースでニキはクラッシュしてしまいます。
大火傷を負ったニキは奇跡的に生還するのですが、そこに待ち受けていたのは地獄のようなリハビリだったのです。
このリハビリの様子が実に痛々しく観ているこちらも力んでしまうほどでした。
肺の中を洗浄するために麻酔無で口から太いパイプを指し不純物を吸引するという治療をおこなシーンは壮絶でしたね。
最後日本GPというのが熱い
そんな歴史的なシーズンを描いた本作のラストが日本グランプリというのも日本人にとっては熱い展開となっています。
富士スピードウェイで行われた決勝戦、またしても大雨なのですが開催されることとなります。
史実であるのでネタバレにはならないと思うのですが、まだ観ていない方はぜひこの日本グランプリがどのような結果になったのか?76年のシーズン優勝者は誰だったのか?
是非映画を観て確認してみてください。
ニュルブルクリンクとは
ニュルブルクリンク(Nürburgring)とはドイツのニュルブルクにあるサーキットで世界一過酷なサーキットと言われています。
レースゲームのグランツーリスモで走ったことのある方ならその意味が分かると思いますが、過酷なのは北コースと呼ばれる区間なのですが、世界一過酷なサーキットかというと・・・
参照:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Circuit_N%C3%BCrburgring-2002-vs-1927.svg
「僕が考えた最強のサーキット」みたいな形をしていてワクワクしますよね。
中でもカルーセルというニューハーフみたいな名前のコーナーがあるのですが、これがまた面白いコーナーで、もともと排水溝だった部分をコンクリートで埋めたヘアピンコーナーになっています。
イメージしにくいと思いますので動画をどうぞ
サムネのスバルGRBがカッコいいですが、カルーセル(回転木馬)というだけあります。
通常もっと減速しないと曲がり切れないコーナーもバンクが付くことによって速度を維持したまま走ることができるのです。
その昔、イニシャルDの藤原拓海みたいなレーサーが溝落としをして走行したことをきっかけにコンクリートで舗装されこのようなコーナーになったそうです。
映画内にもこのコーナーが登場するので要チェックです。
さてこの北コースですがF1のサーキットとして利用されていたのは1976年まで
そう、ニキ・ラウダのクラッシュを機に北コースでのF1開催はなくなりました。
現在ではGPコースと呼ばれる1984年に建設されたサーキットがF1グランプリで使用されています。
事実との違いは
映画を鑑賞したニキ・ラウダは「私がそれを初めて見たときに感動した。ハリウッド的な変更はなく、非常に正確だ。そして、非常に明らかに私を本当に驚かせた」とインタビューで語っています。
本人がそう言っているのであればほぼ間違いないのでしょう。
エンツォ・フェラーリの前でマシンを酷評したエピソードも事実だそうです。
ですが、ジェームス・ハントとニキ・ラウダはF3時代から友人関係にあり仲が良かったそうです。
映画を盛り上げるための脚色としてその部分は省かれていましたが、F3時代から面識があったことは映画内でも描かれていましたね。
ニキのクラッシュの原因は定かではないのですが現在ではリアサスペンションの故障説が濃厚とされています。
映画内でのニュルのシーンではサスペンションの異常を示すかのようにサスペンションを写したカットが何度もレース中に出てきます。
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