はじめに
今回ご紹介する映画はモノクロ映画の「ペーパー・ムーン」です。
詐欺師の男と少女のロードムービでとても温かい気持ちになれる作品です。
肌寒くなってきた近頃、「ペーパー・ムーン」を観てホッコリしませんか?
ペーパー・ムーン(1973年アメリカ)
あらすじ
1930年代のアメリカ中西部。聖書を売りつけて小金を稼いでいる詐欺師モーゼは、交通事故で亡くなった知人女性の娘アディを、遠く離れた親戚の家まで送り届けるよう依頼される。嫌々ながらも引き受けるモーゼだったが、大人顔負けに賢いアディはいつしか彼の詐欺の片棒を担ぐようになり、2人は父娘のような絆で結ばれていく。
スタッフ・キャスト
監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
脚本:アルヴィン・サージェント
原作:ジョー・デヴィッド・ブラウン
出演:ライアン・オニール
テータム・オニール
マデリーン・カーン
ジョン・ヒラーマン
ペーパー・ムーン レビュー
この記事を書く上で知ったのですが、詐欺師役のライアン・オニールとテータム・オニールは実際の親子ということで、作中では親子のような関係が実際は親子であるというのはとても面白いですね。
ちなみに、テータム・オニールは史上最年少でアカデミー賞助演女優賞を受賞し1974年以降その最年少記録は破られてないそうです。
この映画の見どころは「テータム・オニール」の演技ではないでしょうか
お父さん譲りの演技派で実際の親子ならではの息の合った掛け合いも見ものです。
アディーは詐欺師のモーゼのことを父親なのではないかと問いかけるのですが、映画ラスト、血が繋がっていようがいまいが”親子”の関係になれたというハッピーエンドがとても清々しく、最近見ていた映画はSFやホラーやスリラーだったのでこういった温かい作品もいいなあと思いました。
1974年の公開映画といえば「ゴッドファーザーpartⅡ」や「007黄金銃を持つ男」などカラー作品がほとんどでしたがこの映画はモノクロで撮影されています。
監督曰く「白黒の方が映画として表現力が増して見えるからだ」ということで、モノクロ映画というと古臭いとか観にくい(古いから画質が荒い)など敬遠する方もいるかもしれませんが、”観ず嫌い”せずぜひ見てほしい作品です。
予備知識 ペーパームーンとは?
直訳で「紙でできた月」ということで、上のポスターのような月に家族や恋人と座って記念写真を撮るというもので、1900年ごろのアメリカではとても人気があったそうです。
映画内でもカーニバルの出店にこのペーパームーンがありました。
作品内ではアディーが一人で記念写真を撮るのですが、この写真が映画終盤に大事なアイテムとなります。
これは涙不可避な展開でぜひ映画内で感動を味わってほしいです。
私は、「ペーパー・ムーン」をU-NEXTで視聴しました。
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テイタム・オニールのほか作品。こちらも有名ですね。