ザ・クロマニヨンズ「マウンテン バナナ」レビュー 社会ではなく世界に生きる僕たち

ファンお楽しみ、ザ・クロマニヨンズの新アルバム「マウンテン バナナ」が発売されました。

アナログレコード盤を購入して早速発売日から鑑賞しました!

ヒロトマーシー節炸裂のロックンロールは相変わらずで、最高の一枚となっています。

では以下レビューと、インタビューなどからヒロトマーシーの最近についてまとめてみました。

 

 

 

「マウンテン バナナ」ザ・クロマニヨンズ レビュー解説

マウンテンバナナジャケット



バナナの皮がそびえ立つジャケットはなんの意味があるのでしょうか?

食料についてでしょうか?単純な言葉で確信をついてくるクロマニヨンズの楽曲は聞けば聞くほど面白い曲ばかりなのですが、ただ意味が分からなくても単純に体と心が動けばそれだけでいいのがザ・クロマニヨンズなのです。

 

シングルカットされた「イノチノマーチ」はシングル盤ではステレオでしたが、アルバムではいつものモノラル音源になっています。

やっぱこの曲良いですよね。

「ニャカニャカブン♪ニャカニカニャカブン♪」

 

 

この「イノチノマーチ」はさかなクンのNHKEテレ「ギョギョッとサカナ★スター」の主題歌でお正月のSP放送で甲本ヒロトカブトガニの衣装を着てゲスト出演していました。

その番組では魚好きのさかなクンに対してヒロトは虫好きとして出演しておりお互いいきもの好きという括りだったのですが、その中でヒロトが語った

 

食べるというと言う事は誰かの生きるための材料になる

そうやって命を繋いでいきたいと言った発言。

普段「いただきます」と言って食事をする日本人なら当たり前の感覚ですが、だんだんその意識が薄れていくものです。

 

ほかの放送ではこんなことも言っていました。

「何億年も昔からいる虫の世界に人間たちが暮らしている」

「小さい虫に目線をやると世界が見えてくる」

「でも、そこに目がいかないと社会の中で生きることになる」

 

みたいなこともおっしゃてました。

ハッとさせられる言葉ですよね。

世界」「社会」僕たちが暮らすのはいったいどちらなのでしょうか?もっと自由に生きていたいですよね。

 

そんなことを思いながらアルバムを聴くとやはりヒロトマーシーは一貫しいるなと感じるのです。

 

どの曲たちもパワーにあふれています。そして社会を歌っているんじゃないんだと。

世界で生きる我々の衝動がそのまま歌になっているのです。

 

もうこれは実際に聴いて感じてほしいの一言に尽きます。

 

B面の「もうすぐだぞ!野犬!」や「心配停止ブギウギ」はこれまでの情勢から抜け出す希望のナンバーで、温かい春はすぐそこまで来ているのかもしれない。

 

お気に入りの曲は「ランラン」と「一反木綿」かな

ランランはブルーハーツを連想するメロディーでニヤリとしてしまったかたも多いのでは?

 

アナログレコードで聴くという贅沢

マウンテンバナナアナログレコード

アナログレコードからなる音楽はハイレゾ以上の力を秘めていると感じます。

いくらデータの解像度がよくなっても、実際の振動には敵わないんじゃないかと思うのです。

デカいジャケットもお洒落ですし、デジタルにはない所有欲も満たしてくれます。

また一つ宝物が増えた感じでいつもレコードに針を初めて落とす瞬間は特別なのです。

 

これからレコードを始めたい方はこちらの記事もどうぞ

【アナログレコードのススメ】「大空がある」ザ・クロマニヨンズを聴く【初めてレコードを聴く方におススメのプレイヤー】 - ウィルのおいしい生活ブログ

 

 

 

甲本ヒロトの近況は ウイスキーにハマっている

相変わらずヒロトの趣味はレコード鑑賞と昆虫採取のようですが、最近はウイスキーに凝っているそうです。

数年前にある人からもらったスコッチをきっかけにウイスキーにハマったそうで、そのウイスキーの感想をちゃんと伝えたいからウイスキーの勉強をしていくうちにハマってしまったそうです。

飲み方はストレートかトワイスアップでかなり通な飲み方ですね。

おつまみは食べずウイスキーだけを楽しむそうです。

アイラモルトを嗜んでいるそうで、「ボウモア」や「ラガヴーリン」など嗜んでいるのでしょうか?銘柄まではわかりませんでしたが、いただいたウイスキーアイラ島のものだったのかもしれませんね。

 

気になるのは誰からもらったのかですが、

もしかしたらタモリさんだったりしてと妄想したりします。

タモリさんの飲み方はストレートでつまみは食べないそうです。それだけじゃ共通点は少ないですがありえなくもない話ですよね。皆さんはどう思いますか?

 

真島昌利の近況は 気になるアーティストはあいみょん

 

マーシーも近況も相変わらずで落語に野球好きは変わらないみたいですね。

生粋の巨人ファンのマーシーですが最近は巨人熱が薄れてきているそうです。若手の育成などに不満があるそうで、ラジオでぼやいていました。

お気に入りの選手はヤクルトの村上選手だそうです。

 

2022年よかったアーティストは「あいみょん」と「カネコアヤノ」だそうです。

あいみょんは家で観ていたMV特集で好きになったみたいです。カネコアヤノとは対バンで共演して刺激を受けたそうです。

2023年は楽曲提供なんてこともあるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

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映画「アイの歌声を聴かせて」レビュー解説考察 名前の由来・モデルとなった都市はどこ?

今回レビューする映画は久々のアニメ作品「アイの歌声を聴かせて」です。

2021年の作品で、AIが日常生活に欠かせないものになった近未来の日本が舞台となっています。

SFとしてもラブコメそしてミュージカルとして非常に楽しめる傑作でした。これは観ないと分からない!

アニメだからといって観ないのはそんな作品なのでレビューを観て気になった方は是非観てみてください。

 

では以下レビューです。

 

 

 

 

 

アイの歌声を聴かせて

アイの歌声を聴かせて

2021年製作/108分/G/日本
配給:松竹

 

あらすじ

景部市高等学校に転入してきたシオンは、登校初日、クラスで孤立しているサトミに「私がしあわせにしてあげる!」と話しかけ、ミュージカルさながらに歌い出す。勉強も運動も得意で底抜けの明るさを持つシオンはクラスの人気者になるが、予測不能な行動で周囲を大騒動に巻き込んでしまう。一途にサトミのしあわせを願うシオンの歌声は、孤独だったサトミに変化をもたらし、いつしかクラスメイトたちの心も動かしていく。

アイの歌声を聴かせて : 作品情報 - 映画.com

 

スタッフ・キャスト

監督:吉浦康裕

原作:吉浦康裕

脚本:吉浦康裕

   大河内一楼

キャラクター原案:紀伊カンナ

 

出演:土屋太鳳

   福原遥

   工藤阿須加

   興津和幸

   小松未可子

   日野聡

   大原さやか

   浜田賢二

   津田健次郎

   咲妃みゆ

 

 

 

アイの歌声を聴かせて レビュー解説考察

景部市というカンパニータウンが舞台の本作。主人公たちが通う景部市高等学校の生徒たちの親の大抵は大企業「星間エレクトロニクス」に従事しており、景部市はAIを研究する実験都市でもあります。

自動運転されたバスや田植えするロボットなど街にはロボットたちの姿が散見され、映画を観始めて初っ端この世界観に感心してしまったのです。

 

ちょっと近未来の日常の描き方が秀逸

 

主人公の暮らす自宅は今の日本の住宅と何ら変わりない家、というより40年~50年前の日本家屋といった方が想像がつきやすい家なのですが、スマートスピーカーがカーテンを開けたり、家事を手伝ったり現代(2021年)の生活から数年後にありえそうな技術感なのが楽しく、Googlenestやアレクサが進化するとこうなるのかと想像できる世界観なのがとても楽しいのです。

自動運転するバスは従来のバスを改造して作られたもので、今大量に存在するバスをすべて新しものに変えるより既存のバスを改造した方がコスト的にもよく、これもありえそうな事です。

また、田植えするロボットもなかなか面白い発想だと思います。おそらく考察するに田植えするだけなら既存の田植え機やコンバインを自動化するだけでいいのだと思うのですが、ロボットにすると人間が手作業で行えることはすべてロボットに置き換えることができるからあえて田植えをロボットに行わせていたのだと考えられるのです。

この辺のロボットやAIの描き方がリアルで、これからすぐ先の未来を見せてくれます。

 

 

ミュージカル演出さえもリアリティを感じさせる

 

本作はミュージカル映画としての側面もあります。

AIであるシオンが突然歌いだし、ミュージカルシーンが始まるのですが、ミュージカルシーンになると急に舞台チックになってしまうところなのですが本作はずっと地続きなのです。

どういう事かと言うと、ミュージカル映画は突然歌いだすという不自然さがありますが、ポンコツAIが突飛に歌いだすという行為は普通の人間ならしないけどAIだから歌いだしてもおかしくないよねという妙な納得感があるのです。

 

土屋太鳳の歌に感動

俳優たちの声もとても良いです。声優を本業としていない方が声を当てた場合って当たりハズレがあるのですが、本作の役者たちはみな素晴らしいです。

とくに土屋太鳳の歌がよく序盤歌う「ユー・ニード・ア・フレンド ~あなたには友達が要る~」の歌声はボーカロイドのような歌声なのも演出的に凝っていて、物語が進むにつれてその歌声がどんどん人間が歌うようにリアルになっていく感じも素晴らしいです。

 

気持ちい伏線回収

AIであるシオンの転校初日いきなり、主人公のサトミに「いま幸せ?」と問いかけます。

この伏線回収がお見事で感動しました。

この感動は是非映画を観て感じてほしいのですが、この伏線が映画の規模感を大きく膨らませています。

また、なぜムーンプリンセスなのかを考えながら映画を観るといいですよ。

 

なぜシオンという名前なのか考察

AIの芦森詩音はなぜシオンという名前なのでしょうか?

名前の漢字は”詩音”ですが”紫苑”とも書けます。

そして、紫苑とはキク科の白い花で花言葉は「君を忘れず」

もう映画を観た方ならピンと来るはずです。

シオンはずっとサトミを思っていたと言う事です。なかなかのネーミングセンスですね。

また、苗字の芦森はロボット三原則アイザックアシモフをモジったものと思われます。

 

 

聖地巡礼】景部市のモデルとなった都市はどこ?

景部市のモデルは主に、

この2カ所がモデルになっています。

 

映画終盤、日本列島が映るシーンで佐渡島が舞台となっていることが確認できます。

バス停や海岸、通学路などがモデルになっているそうです。

有志の方がまとめてくださったグーグルマップがあるので聖地巡礼にご活用ください。

アイの歌声を聴かせて聖地巡礼マップ - Google マイマップ

 

また、主人公たちが通う景部市高等学校は埼玉県所沢市にある埼玉県立芸術総合高等学校がモデルになっています。

こちらはエンドロールにクレジットされています。

流石に学校なので聖地巡礼は厳しいですが、在校生やOBの方は誇らしいですね。

 

 

 

コミック版もございます

 

 

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映画「サンクチュアリ」レビュー解説 原作との違いは?漫画全巻読むには?

「普通の人間が30年かかるところを。。。1日でやれるからですよ」

このセリフは六本木警察署副署長の石原杏子が暴力団「北彰会」会長の北条晃に対してヤクザになった理由を聞いた際に北条が返した言葉である。

 

 

こんなシビれるセリフあるだろうか、力(暴力)でねじ伏せるヤクザの性質を上手く表したせりふですよね。

とにかく池上遼一、史村翔の漫画「サンクチュアリ」は自分にとってかけがえのない作品の一つで、前々から実写映画も観たいと思っていたのですがサブスクでの配信もなく視聴ハードルも高かったのですがようやく視聴することができました。

 

今回は前作との違いも交えながらレビューしていきたいと思います。

 

 

 

 

サンクチュアリ(1995年)

サンクチュアリ映画


1995年製作/103分/日本
原題:Sanctuary
配給:シネウェーブ(配給協力*T.A.F.)

 

あらすじ

幼い頃をプノンペンで過ごしていた北条と浅見は、クメール・ルージュ軍の侵攻に伴い、それぞれの両親と別れ別れとなってしまう。命からがらタイへ越境した二人は、そこで日本人看護婦に助けられ、初めて故国日本の土を踏むことになる。しかし、二人の目の前に広がるその地は、繁栄と平和を貪る、腐敗しきった堕落の国だった。北条と浅見は“本当の人間”を育むことの出来る国家建設を夢見て、表と裏の世界から日本を改造していくことを決意。頂上を目指して、それぞれの世界に身を投じて行くのであった。

サンクチュアリ(1995) : 作品情報 - 映画.com

 

スタッフ・キャスト

監督:藤由紀夫

脚色:安本莞二

原作:史村翔

   池上遼一

 

出演:永澤俊矢

   阿部寛

   中村あずさ

   榊原利彦

   田村高廣

   渡辺文雄

   世良公則

   六平直政

   青木義朗

 

 

 

サンクチュアリ レビュー解説

サンクチュアリといえば芸能人などでもファンを公言する人が多い名作漫画です。

壮絶な生い立ちを背負った二人の若者が軟弱になった日本を表の世界と裏の世界から立て直すという物語で、読んだ人の心を熱くさせるそんなパワーをもった作品です。

 

原作は史村翔で、武論尊でのペンネームでご存じの方も多いかもしれません。作画は池上遼一で、二人の共作に「HEAT」「BEGIN」などがあります。

 

映画版はパート3まであるそうなのですが、パート1しかDVD化されておらず、パート2、パート3はVHSしかないのが残念です。値段もプレミア価格なのでサブスク配信にきてほしいです。

 

なのでパート1は物語がいいところで終わってしまうのが残念なのですが、当時の時代を色濃く映した本作は割と原作に忠実なので原作ファンも楽しめるのではないでしょうか。

 

90年代の雰囲気が楽しめればハマれるはず

バブルでイケイケだった90年代初頭の雰囲気が嫌いじゃなければ十分楽しめるはずです、先日の記事の「さらば愛しき人よ」も同じ雰囲気を醸し出していましたが、自分はこの時代の映画が結構好きです。

 

魑魅魍魎渦巻く政治の世界の描写は薄い

原作ファンとして残念だったところは政界の大物、伊佐岡幹事長の出番が少ないところです。

長い原作の話を一本の映画にまとめるためにエピソードを削らないといけないのは仕方のないことですが、ドロドロした政界の話もサンクチュアリの魅力なので映画版ではその魅力が半減しているように感じました。

それともリアルすぎて都合が悪いからでしょうか?

 

阿部寛をもっと見ていたい

政治描写が薄くなるため阿部寛の見せ場も少ないのが残念なんですよね。

阿部寛の浅見はかなりハマっていてこれ以上の配役はないんじゃないかと思います。

池上遼一の劇画タッチの絵からそのまま飛び出してきたような完成度です。

それぞれの役者陣もイメージにピッタリハマっていて、石原副所長役の中村あずさも良かったですね。

エリートでありながら女としてはまだ初な感じが絶妙でいいんですよね。

世良公則の渡海はイメージと違うのですが、渡海さんの破天荒で凶暴な感じがもう少し出てると良かったですね。

 

原作との違いは?

映画では4巻までのエピソードが描かれています。

なのでパート1では、打ち切りにあった少年漫画みたいな「俺たちの戦いはこれからだ!」みたいな決勝戦を残して終わるみたいな終わり方で、パート2があるとはいえ消化不良感が否めません。

ただ大まかなエピソードは原作に忠実で、違いというより実写化と尺のためにエピソードが省かれている感じです。

Vシネマ的な位置づけの映画だと思うのでヤクザの北条よりに話が進むのは仕方ないかもしれません。

 

サンクチュアリを全巻無料で見るには?

残念ながらサンクチュアリを全巻配信している漫画アプリは現在ないみたいです。

過去に小学館のアプリ「マンガワン」で全巻無料配信されたことがあるのですが、以降は配信されていないみたいです。

 

もしこの映画を見て漫画も読んでみたくなった場合、レンタルや中古という手がありますが在庫や取扱状況によるので、在庫を気にしなくてもよいAmazon Kindleで読むのがおすすめです。

下にリンク張りますので参考までにどうぞ

 

 

 

 

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