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映画 十二人の怒れる男 感想 今でも評価され続ける理由【怒りは想像力の欠如から】

十二人の怒れる男(1959年)

今回は十二人の怒れる男(原題:12 Angry Men)です。

1959年の映画ですが今もなお名作として語られる映画で、なぜ名作なのか?視聴して感じたことをお話ししたいと思います。

また、陪審員制度についても調べてみました。

 

十二人の怒れる男 [DVD]

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  • 発売日: 2010/08/04
  • メディア: DVD
 

 

こんな人にオススメです

 

・サスペンスドラマが好きな方

・どんでん返しがある映画を観たい方

・名作映画を観たい方

 

2ちゃんねる管理人ひろゆき氏もおすすめ

映画CUBEを良くオススメ映画としてあげる 、元2ちゃんねる管理人ひろゆき氏もこの映画をおすすめに挙げていましたが、よくできた密室モノ映画ということで、好きな理由がよくわかりました。

 

 

12人の怒れる男のあらすじ

ニューヨークの裁判所。18歳の不良少年が実父殺害の容疑で裁かれようとしていた。12人の陪審員たちは評決の投票をするが、ただひとり陪審員8番だけが無罪を主張し、改めて審議が行なわれることに。それでなくても疲れきっていた11人は苛立つが、8番の説得によって次々と無罪に転じていく。はたして審議の行方は?

https://eiga.com/movie/15997/

 

12人の怒れる男のスタッフ・キャスト

監督:シドニー・ルメット

原案:レジナルド・ローズ

主演:ヘンリー・フォンダ陪審員8番)

マーティン・バルサム(陪審員1番)
ジョン・フィードラー(陪審員2番)
リー・J・コッブ陪審員3番)
E・G・マーシャル(陪審員4番)

ジャック・クラグマン(陪審員5番)
エドワード・ビンズ (陪審員6番)
ジャック・ウォーデン(陪審員7番 )
ジョセフ・スィーニー(陪審員9番)
エド・ベグリー(陪審員10番)
ジョージ・ヴォスコヴェック(陪審員11番) 
ロバート・ウェッバー (陪審員12番)

陪審員制度と裁判員制度

 日本でも2009年5月から裁判員制度がスタートしましたが、そもそも日本の裁判員制度アメリカの陪審員制度は違います。

ざっくり言うと、

アメリカの陪審員制度は陪審員だけで有罪か無罪かを判断するのに対して、

日本の裁判員制度裁判官と一緒に量刑についても判断します。

 

映画内で全員意見が一致するまで話し合いが続きましたが、実際に陪審員評決は全員一致では無ければいけません。

 

法律のプロである裁判官がいない中、一般市民が有罪(死刑)か無罪かを判断するというのはとても責任重大な役割です。

 

スーパードラマTVの陪審員の説明ページがわかりやすかったので映画視聴の前は是非一読をおすすめします。

 スーパー!ドラマTV 海外ドラマ:LAW & ORDER

 

 

12人の怒れる男の感想

・怒りとは想像力の欠如から生まれる

陪審員番号8番の男が12人の陪審員の中で唯一無罪に投票しました。

人の命がかかった裁判なのだからもう少し話をしましょうとみんなに持ちかけます。

 

早く裁判を終わらせたい男たちは今までの検事の主張からも有罪に間違いないと、怒りをあらわに有罪を主張しますが、数々の証言の矛盾点に意見がどんどん変わっていきます。

 

この映画は少年が有罪か無罪かが大事なのではなくその判決に至るまでのプロセスがとても重要でこの映画の一番の面白さだと思います。

 

推定無罪の原則を8番は語ります。

どんな凶悪な犯罪者も、まずはこの原則に沿って裁かれます。

そのためには想像力がとても大事なのです。

 

列車が通過する騒音の中、叫び声が聞こえるのだろうか?

足の悪い老人が直ぐに入り口まで移動できるだろうか?

証言した女性は普段メガネをかけていて実際に事件現場が見えていたのだろうか?

 

検事は証言をもとに有罪を主張しますが、あくまで証人の証言でしかなく検証はされていませんでした。

これに疑問を抱いた8番は想像力を働かせ矛盾点をついていきます。

 

自分たちも普段の生活で誰かを怒るときに一方的な感情で怒ってしまうことがあります。

やむ終えなかった事情や状況など想像せず、起きた結果に対して怒ってしまいます。

それではなんの解決にもなりません。

 

例えば職場で部下が失敗したとき怒るだけではなんの解決にもなりません。

なぜ失敗してしまったのかを考える事が大事だと思います。

相手のことを想像することで怒りの感情はコントロールでき問題もスムーズに解決します。

 

映画を見終わり、このことがこの映画の伝えたかったことの1つではないかと思いました。

 

徐々に怒れる男たちも捜査を疑問に思い、事件当日を想像することで捜査の不十分さに気づいていきます。

このどんどんと陪審員の意見が覆っていくさまがとても痛快でした。

 

・名作としていわれる所以

 

ほぼ、陪審員の部屋とたまにトイレと1つの部屋で物語が進みますが、飽きなくどんどんと引き込まれる作品でした。

会話劇で成りたち、映画の作り的にとても完成度の高いところが今もなお名作と語られる所以ではないでしょうか?

列車がアパートの前を通過する場面や事件現場の様子など映画では描かれませんが、見終わったあとに、そんなシーンが実際にあったかのように想像できてしまうほど会話劇として秀逸でした。

 

 

最後に

「今の若いやつは」

「親を殺すなんてありえない」

「俺のときは親父には敬語だった」

と言うようなセリフが出てきます。

元を辿れば、古代ローマでも「今の若いやつは」と言われていたそうですから、1959年の映画が2021年の現在でも面白いはずだなと思いました。