映画「マネー・ショート華麗なる大逆転」レビュー解説考察 次なる投資対象は水?CDSとは?

昨今の金融状況はかなり悲観的な状況でもうじき世界経済はリセッション(景気後退)を迎えるのではないかといわれています。

「リセッションってなんだよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、2022年現在米国のグーグル検索では「リセッション」の検索件数が過去最高水準に到達したくらいメジャーで注目されている事柄なのです。投資に疎い日本人には聞きなれない言葉ですが我々日本人の生活にも影響してくる重要なことなので知っていてそんなないはずです。

 

今回紹介する映画はリーマンショックの真実を描いた映画「マネー・ショート華麗なる大逆転」です。

 

 

 

映画「マネー・ショート華麗なる大逆転」マネーショート

2015年製作/130分/G/アメリ
原題:The Big Short
配給:東和ピクチャーズ


www.youtube.com

あらすじ

05年、ニューヨーク。金融トレーダーのマイケルは、住宅ローンを含む金融商品債務不履行に陥る危険性を銀行家や政府に訴えるが、全く相手にされない。そこで「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引でウォール街を出し抜く計画を立てる。そして08年、住宅ローンの破綻に端を発する市場崩壊の兆候が表れる。

マネー・ショート 華麗なる大逆転 : 作品情報 - 映画.com

 

スタッフ・キャスト

監督:アダム・マッケイ

製作:ブラッド・ピット

   デデ・ガードナー

   ジェレミー・クライナー

   アーノン・ミルチャン

原作:マイケル・ルイス

 

出演者:クリスチャン・ベール

    スティーヴ・カレル

    ライアン・ゴズリング

    ブラッド・ピット

 

 

 

映画「マネー・ショート華麗なる大逆転」レビュー・用語解説考察

2年前からのパンデミックから先行き不透明な経済状況に不安を感じた大勢の方がNISAや積み立てNISA、株を始めた人が増えました。

金融庁の調査によると特に20代の証券口座開設の増加率は2020年3月末から6月までの3カ月で19.2%と高い伸びでした。

そんなか自身も積み立てNISAを始めた一人で、今後の世界経済はより興味のあるトピックのひとつです。

 

とは言え、リーマンショックにつながるサブプライムローンの危険性に気づき市場に対して逆張りをする投資家たちの姿を描いた本作は難しくとっつきにくい映画だと思うでしょうが、そんな心配は無用でまずは観てほしい一作でした。

 

先入観抜きでまずは観てほしい

 

監督のアダム・マッケイは主にコメディー映画をよく撮られる方で、代表作にウィル・フェレル主演の「俺たちニュースキャスター」があげられます。コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のライターを務めていたそうです。

なので本作もドキュメンタリー調ではあるのですが用語解説に物語に全然関係のない著名人が説明したりとわかりやすい作りになっています。

カードのブラックジャックジェンガで例えるなどサブプライムの危うさは十分に理解できます。イメージがつかめれば問題なく楽しめます。

 

 

難しい用語はカモフラージュ?

 

映画でも語られることですがウォール街は難しい専門用語を使うことでことを複雑に、難解にして消費者を惑わせている節があるそうです。

確かに、利益を独占したければ仕組みが分かる人にしか分からないようにしておくのが手っ取り早いですよね。

 

この映画では難しい専門用語に惑わされないでというメッセージも込められていると思いました。

そんな専門用語をわかりやすくたとえ話で解説してくれるのでイメージがつかめれば十分ですし、事の重大さが身にしみてわかるのです。

 

副題の大逆転はとはいいがたいラスト

 

サブプライムローンの穴をつきリーマンショックを乗り切った投資家たちですが、そのラストはあまりにも苦い結末となっています。

多額の利益を出すことができた裏には、家を失い、職を失い、負債を背負った一般消費者たちがいました。手放しで喜ぶことのできないですし、当時日本経済も大打撃を受けました。

そのくせ原因を作った銀行や投資機関は国の補助を受け逮捕者は1名だけという結末でした。

 

日本でも高校生の金融教育スタート

 

日本でも高校から金融教育が始まりました。

これから将来この国がどうなるかわからないから自分たちでなんとかできるように今から勉強しときなさいよって事のようにも思えるのですが、

やはりゲスな奴らに騙されないように個人個人が知識をもって対応していかないといけないということでしょう。

 

そんななか本作は金融に対して興味を持つきっかけになりえる映画でそういったことに興味のない方にも一度は見ておいてほしい作品です。

 

 

マイケル・バーリ氏が警告

www.bloomberg.co.jp

ブルームバーグの記事ですが、クリスチャン・ベールが演じたヘビメタ好きのマイケル・バーリが意味深なツイートをしました。

今現在のSP500の株価指数も映画の中で語られていたように虚構のものなのでしょうか?

いずれにせよ備えが必要ですね。

 

 

マイケル・バーリが次に注目している投資対象は「水」だ。

 

映画の最後にマイケルが選んだ次の投資先は「水資源」だということが語られます。

水資源が豊富な日本は諸外国から注目されています。水道民営化などの課題もあり他人ごとではない問題です。

外資本に水源が買われているなんてことが現実起きています。

国益を守るためにも今のうちに知っておかないと大変なことになってしまうかもしれません。

 

これだけは知っておきたい用語集

空売りとは…株価が下落したときに儲けを出す投資方法。

サブプライムローン信用度が低い層に向けたローン     

モーゲージ債…債務者の住宅ローンの債権(支払い)を金融商品化したもの

CDOサブプライム債権やモーゲージ債を含んだ証券

CDSマイケルが開発した金融商品CDOが暴落したときの保険。

 

CDOのなかにはサブプライム層の債権が含まれており、信用度の低い低所得者たちがローンを支払えなくなり破綻したといった感じでしょうか?

 

 

 

 

 

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