映画「マー -サイコパスの狂気の地下室-」レビュー解説考察 サイコパスになった理由 ラスト結末は?

今回の映画は安定のブラムハウスが贈るサイコパス映画「マー サイコパス狂気の地下室」です。

この記事では「マー サイコパス狂気の地下室」の感想、見どころから、作品をより深く楽しむために深堀し解説考察をしていきたいと思います。

なぜスーアンがサイコパスになってしまったのか?映画の結末は?ネタバレ有で解説していきます。

 

 

 

 

マー -サイコパスの狂気の地下室-

マーサイコパスの狂気の地下室

2019年製作/99分/アメリ
原題:Ma

 

あらすじ

オハイオ州のとある街で孤独な生活を送る女性スー・アン。ある日彼女は、街で出会った地元の女子高生から、未成年である自分の代わりに酒を買ってきて欲しいと頼まれる。その出来事をきっかけに、スー・アンは自宅の地下室を高校生たちのパーティの場として提供するように。楽しい時間を過ごす高校生たちだったが、スー・アンの態度は次第に変わりはじめ……。

マー サイコパスの狂気の地下室 : 作品情報 - 映画.com

 

スタッフ・キャスト

監督:テイト・テイラー

原案:スコッティ・ランデス

脚本:スコッティ・ランデス

   テイト・テイラー

出演:オクタヴィア・スペンサー

   ダイアナ・シルヴァーズ

   ジュリエット・ルイス

   ルーク・エヴァンズ

 

マー -サイコパスの狂気の地下室- レビュー

主演のオクタヴィア・スペンサーといえばいい人の役が多いイメージですが、「マー サイコパスの狂気の地下室」ではタイトル通り狂気のサイコパスを演じています。

舐めてた相手が実は殺人マシーンでした」ならぬ「みんなに好かれるお母ちゃんがサイコパスでした」系映画となっています。

とにかくオクタヴィア・スペンサー演じるスーアンの常軌を逸した行動が加速していく様がとても怖く、この映画の醍醐味であります。

特にスーアンのビデオメッセージが怖く、この人なんかおかしい感がものすごく不安を煽ります。

 

SNSの恐怖

以前の記事で紹介した映画「透明人間」では匿名であるからこその凶暴さを述べましたが、今回の映画では実名の危険性が描かれています。

主にフェイスブックなど実名でのSNSがありますが、サイコパスのスーアンはSNSを駆使して主人公たちを追い詰めます。

実名でSNSをしている人にとっては他人ごとではない恐怖です。

 

悲しい復讐の理由

スーアンが復習に燃えるサイコパスになってしまったのは悲しい理由がありました。

生まれながらのサイコパスもいるのでしょうが、やはり環境や境遇によってその人の人格が捻じ曲げられてしまうケースも多いと思います。

この映画ではそういった虐げられてきた人々がリベンジを果たす痛快な側面もあります。

 

総評

身近なところにサイコパスは潜んでおり、実名でSNSをする時代に人に恨みを買ったり不道徳な行いをするのはとてもリスキーであることを教えてくれる映画でした。

ただ、スーアンの行動は常軌を逸しておりそれゆえにサイコパスと呼ばれるのですが、もう少しサイコパスになってしまった理由を描いてくるとよかったかもしれないですね。

 

ブラムハウスとは

ブラムハウス

ブラムハウスとはジェイソン・ブラムによって2000年に設立された映画制作プロダクションで、ホラー作品を多く手掛けています。

低予算で制作される代わりに、監督は自由に制作できるような権利が与えられており、独創的な映画がつくりやすいプロダクションになっています。

2007年の「パラノーマル・アクティビティ」から一躍有名になりました。

最近ではジョーダン・ピール監督の「ゲットアウト」や「アス」が有名です。

 

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜

監督テイト・テイラーオクタヴィア・スペンサーは映画「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」でも仕事しており、この映画でオクタヴィア・スペンサーはアカデミー助演女優賞を受賞しました。

 

 

 

 

【ネタバレ】マー -サイコパスの狂気の地下室-を解説考察

ここからはネタバレ有で「マー サイコパスの狂気の地下室を」解説考察していきましょう。

まだ未見の方は是非、視聴してから読むのをおススメします。

 

 

スーアン/マーがサイコパスになった理由

スーアンがサイコパスになった理由は学生時代のイジメによるものでした。

皆の輪の中に入りたかったけど入れない、イケてなかった学生時代にスーアンはベンのことが好きでした。

ある日の授業中、ベンからスーアンに放課後に倉庫に来るように手紙で呼び出されます。

倉庫の暗闇の中スーアンは口で行為をするのですが、行為が終わった後倉庫を出るとそこにはベンやその仲間たちが立っていました。

スーアンはまんまと嵌められていたのでした。

そんな過去のトラウマから復讐を思いつくのでした。

 

皆の輪に入りたいという願望が地下室のパーティーで、その願望は写真の切り抜きにも表れていました。

 

映画のラストは?

スーアンの娘ジーニーによりマギーたちは助かりますが、ろうそくの炎が燃料に引火して火事になってしまいます。

燃えさかる家の中でスーアンはベンの死体を抱き自害するのでした。

今もなおベンのことを愛していたのでしょう。

サイコパスの行く末は悲しい結末を迎えるのでした。

 

娘を車いす生活させていた理由

自分と同じ思いを娘にさせたくない事から、あまり学校には行かせず自宅の二階で半分監禁状態で娘を匿っていました。

本当に重病だったのかは不明で、学校を休ませるための口実だったのかもしれません。

 

マーという名前は?

黒人の男の子ダレルが「ピザロール無い?マー」とスーアンに呼びかけます。

この”マー”とは”おかあちゃん”みたいなニュアンスの言葉。

映画序盤までは皆から”マー”(おかあちゃん)と呼ばれ親しまれるキャラクターでした。

スーアンが”マー”と呼ばれてキレるシーンがありますが、”おかあちゃん”ではなく一人の女性として見てほしいという願望の表れのようでした。

 

アメリカの飲酒可能年齢は?

アメリカの飲酒可能年齢は全州で21歳以上と定められています。

日本よりも1年高く設定されているのは驚きですね。

これには理由があって、逆に運転免許の取得は16歳から可能となっています。そのため若者の飲酒運転による死亡事故頻発したことから21歳以上と全州で制定されたそうです。

 

 

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