映画「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」レビュー 見どころや初心者にも楽しめるのか解説
本日7月28日公開の映画「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」をさっそく劇場で鑑賞してまいりました。
1作目の「ジュラシック・パーク」からリアルタイムで鑑賞している世代としてとても楽しみにしておりました。
そして自分が住む福井県は恐竜王国として恐竜は馴染み深い存在でもあります(笑)
劇場に行こうかどうか迷っている方のためにできるだけネタバレ抑え目でおすすめポイントをあげていきたいと思います。
【予習復習】ジュラシック・ワールド新たなる支配者の公開前に改めて1作目のジュラシック・パークを観た - ウィルのおいしい生活ブログ
写真は福井駅前西口のものです。時間帯によって動いたり鳴き声が聴けたりと結構迫力あります。
映画「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」
2022年製作/147分/G/アメリカ
原題:Jurassic World: Dominion
配給:東宝東和
あらすじ
ジュラシック・ワールドのあった島、イスラ・ヌブラルが噴火で壊滅し、救出された恐竜たちが世界中へ解き放たれて4年。人類はいまだ恐竜との安全な共存の道を見いだせずにいる。恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアは、ジュラシック・パーク創設に協力したロックウッドの亡き娘から作られたクローンの少女、メイジーを守りながら、人里離れた山小屋で暮らしていた。そんなある日、オーウェンは子どもをつれたブルーと再会。しかし、その子どもが何者かによって誘拐されてしまい、オーウェンはクレアとともに救出に向かう。一方、ある目的で恐竜の研究をしている巨大バイオテクノロジー企業のバイオシンを追っていたサトラー博士のもとには、グラント博士が駆け付け、彼らはマルコム博士にも協力を求める。
スタッフ・キャスト
監督:コリン・トレボロウ
製作:フランク・マーシャル
パトリック・クローリー
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
アレクサンドラ・ダービシャー
コリン・トレボロウ
出演:クリス・プラット
ディワンダ・ワイズ
ママドゥ・アティエ
B・D・ウォン
オマール・シー
映画「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」レビュー
早速初日に劇場へ行けば夏休みの学生たちが多かったように感じます。
そして、今回の「ジュラシック・ワールド新たなる支配者」は子供はもちろん大人も楽しめる最高の出来だったと思います。夏休みにはぴったりの映画なんじゃないでしょうか。
作品のテーマ・メッセージ
「新なる支配者」という副題ですが、恐竜が全世界に放たれた前作から4年後の世界を描いています。恐竜がいることが日常となった世界が描かれるのですが、イナゴの襲来や食糧危機など実際のニュースで見たことのある出来事が映画内で起きており現実世界とリンクする作りになっておりこの物語は単なるSFではないと思わせる説得力があったと感じました。
大きなテーマとして「共存」があげられると思います。
恐竜と人間が完全に分かり合うとこはできなでしょう。コロナウイルスと人間が分かり合うことは無いように。
でもともに存在しているもの同士どのように付き合っていくのか?
そんなことを考えさせられましたね。
ちなみに、映画冒頭恐竜の被害を伝えるニュースキャスターはアジア系のハーフでした。人種間での共存というのもメタ的に表現していたのかもしれませんね。
過去をやり直すことはできない
蚊の血液から恐竜のDNAを取り出し現代に恐竜を復活させたが、やはりそれは間違いであった。これがこのシリーズが一貫して語っているテーマでもあります。
ですが、タイムマシンでやり直せるわけもなく、罪は償うか背負って生きていくしかありません。
そんな中で提示された映画ラストの世界の様子は美しいと感じるものでした。
新たなる支配者って結局誰なのか?
これに対する明確な答えは映画内では明言されていませんでした。
一連の騒動に対する落とし前のつけ方や説明が不十分なことなどが賛否両論招いているのですがやはり新たなる支配者とは恐竜のことだと思います。
圧倒的な力を持った太古の恐竜の生命力は生身の人間にはかないません。
自然界において自らが捕食されるリスクのない動物を頂点捕食者というのですが、我々の生活する世界では熊やライオン、アナコンダ、サメそして人間が頂点捕食者といわれています。
「ジュラシック・ワールド」の世界で考えると恐竜が圧倒的頂点捕食者ではないでしょうか?
そういった観点から新たなる支配者は恐竜ではないかと思うのです。
もうすでに恐竜と共存している福井市民。この恐竜は「フクイラプトル」です。
アクションは迫力満点
「007」や「インディージョーンズ」を観ているかのようなアクションシーンもありとても楽しめました。
市街地で恐竜とのチェイスシーンはシリーズでも初で圧倒的なパワーで迫りくるアトロキラプトルは威圧感半端ないです。美しい海岸沿いの街並みとバイクでのチェイスはまさしく「007」でしたね。
リアルな恐竜たち
本作でもCGとアニマトロニクスと使い分けて恐竜たちが登場するのですが、どれがCGでどれがアニマトロニクスなのか見分けがつかないほどリアルなつくりになっています。アニマトロニクスの第一人者であるジョン・ノーラン氏と古生物学教授のスティーブン・ブルサッット氏による功績が大きく本作に登場する恐竜は実際にいたとされるものばかりでかなり正確に再現されているそうです。
見どころとしてはやはりアニマトロニクスで、ヴェロキラプトルのブルーの子供であるベータとエリマキトカゲのようなディロフォサウルスがアニマトロニクスだそうです。
どんな動きをしているか注目です。
ちなみにイナゴもアニマトロニクスだそうです。
1作目のキャラクターたちが再登場
オールドファンには涙物のキャラクターたちが再集結しています。
ジェフ・ゴールドブラム演じるマルコム博士、ローラ・ダーン演じるエリー・サトラー博士そして、サム・ニール演じるアラン・グラント博士と1作目の主要人物が登場します。
前作である「ジュラシック・ワールド炎の王国」でもマルコム博士が登場していましたがこちらはカメオ出演くらいのちょい役でした。
しかし今回はがっつり3人とも主要キャラクターとして登場しますのでご安心ください。
「ジュラシック・パーク3」ではサムとエリーは結婚しておらずエリーは子供を持つ母親として登場していましたが本作ではどうなっているかはぜひ劇場で確認していただきたいところです。
ジェフ・ゴールドブラムのイアン・マルコム博士が登場し吹き替えは同じく大塚芳忠が担当しておりさらにサム・ニールのアラン・グラント博士/菅生隆之、ローラ。ダーンのエリー・サトラー博士/井上喜久子と声優ファンなら吹き替えでも鑑賞した方がいいでしょう。
初心者でも楽しめる?過去作は復習するべきか?
本作を鑑賞する前に過去作は観たほうがいいのでしょうか?
ズバリいうと、「ジュラシック・ワールドシリーズ」と一作目の「ジュラシック・パーク」は観ておいた方が3~4倍楽しめるでしょう。
作品の背景がつかめるように映画冒頭に説明もあるのですが、ラプトルのブルーとの関係やメイジーロックウッドの生い立ちなど「ジュラシック・ワールドシリーズ」はせめて見ておいた方がいいでしょう。
さらに楽しみたいなら一作目の「ジュラシック・パーク」もご覧ください。オマージュもたくさん含まれています。
時間に余裕のある方はアマプラで全シリーズ観れるので観ておいた方がいいでしょう。
今回映画前に前作見直してみたのですが、内容を忘れてた「ジュラシック・パーク3」が結構面白かったですね。
吹き替え版の評価は?
今回吹き替え版を鑑賞したのですが、巷で言われているほど悪くはないのではないでしょうか?
もう3作目になるので耳がなれたのかもしれませんが、玉木宏は結構渋くなっていましたし何といっても、大塚芳忠、井上喜久子、菅生隆之と実力派声優の声が聴けるだけで大満足でした。
こういった迫力のある映画は画に集中できる分普段字幕派の方も吹き替えで見てみるといいかもしれませんよ。
パンフレットの内容は?買った方がいい?
パンフレットは税込み880円で、登場人物紹介から登場する恐竜の紹介。制作の裏側、過去作の振り返りや恐竜トリビアなど読みどころ満載です。
監督のインタビューは無いのとスタッフクレジットが無いのが残念ですが、本作が気に入ったのなら買って損はないでしょう。
アニマトロニクスの恐竜の写真もたくさん掲載されていますよ
福井県立恐竜博物館では本作とのタイアップ企画を行っているそうで、夏休み、お盆の予定がまだ決まっていない方は「ジェラシック・ワールド」を観て恐竜博物館に行くというのもいいかもしれませんよ。
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